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細胞内の空間には、1g中に0.3-0.4gの高分子などを含む混雑した環境となっている。更に、個々の分子は熱揺らぎ、すなわちBrown運動を行っている。このように絶えず揺らぎに晒された混雑環境の簡単な数理モデルを考え、混雑環境のなかで大きなサイズの粒子の局在化を調べた論文が、J.CHem.Phys.にアクセプトされました。面白いことに、大球の硬さに依存して、閉鎖空間の境界に局在する場合と、内部に存在する場合があることを明らかにした研究。核やミトコンドリアなどの小器官が細胞内部に存在する傾向にあることも、このような原理が関係している可能性があると議論。Shew教授(NYCity Univ.)との共同研究。尾田君(本年3月MC修了)が共著者。

2017.10.24

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水面に浮かべられたアニリンの液滴が自発的な拍動を示す現象に関する研究が国際誌Langmuirにアクセプトされました。単一のアニリン液滴が拍動することだけでなく、複数の液滴が同期して拍動すること発見。心筋細胞などの生物に見られる動的な同調現象と類似した現象であることから、生命体での自律的な振動現象の本質を追究する上でも、興味ある実験結果。運動の同調のメカニズムについても物理的なモデルを援用した議論を行っている。Chen博士(Shaoxing Univ.)らとの共同研究。作田君(現D1)が共著者。

2017.10.19

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作田君(DC1年)が筆頭著者の分子機械に関する総説「ナノの世界からマクロの世界を動かす:見えない分子から巨視的な動きへ」が日本化学会編の、CSJ Current Reviewに掲載されました。これまでの分子機械の研究が分子レベルの(nmスケール)に専ら注目が集まっていたことを紹介し、今後の研究の進むべき道は、nmスケールの分子運動が、非線形相互作用を通して、cm-mスケールの規則運動を引き起こすメカニズムを明らかにし、実空間でそのようなシステムを構築することにあると論じています。獨協医科大学馬籠准教授との共著。

2017.09.13

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現在再生医療や組織工学の分野において、機能的な細胞組織体を人工的に創成できるような手法の開発が重要な課題となっています。これまで、細胞と細胞を接着させて三次元の組織体(organoid)の構築には、合成ゲルなどの人工的な足場が使われてきましたが、実際の再生医療に用いることはできていませんでした。本研究グループでは、光ピンセット技術と高分子混雑効果を活用することで、デキストラン(天然の水溶性高分子)溶液中で安定した三次元の細胞組織体を構築することのできる新手法を考案し、その研究成果は国際誌Polymerに掲載されました。吉田さん(本年3月修士修了)と辻君(M2)が第1、第2著者、谷口博士( Polish Academy of Sciences)らとの共同研究。

2017.08.03

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Specific Conformational Change in Giant DNA Caused by Anticancer Tetrazolato-bridged Dinuclear Pt(II) Complexes: Middle-Length Alkyl Substituents Exhibit Minimum Effect

Seiji Komeda, Hiroki Yoneyama, Masako Uemura, Akira Muramatsu, Naoto Okamoto, Hiroaki Konishi, Hiroyuki Takahashi, Akimitsu Takagi, Wakao Fukuda, Tadayuki Imanaka, Toshio Kanbe, Shinya Harusawa, Yuko Yoshikawa, Kenichi Yoshikawa, Inorganic Chemistry, 56(2), 802–811 (2017).

Specific Conformational Change in Giant DNA Caused by Anticancer Tetrazolato-bridged Dinuclear Pt(II) Complexes: Middle-Length Alkyl Substituents Exhibit Minimum Effect

Seiji Komeda, Hiroki Yoneyama, Masako Uemura, Akira Muramatsu, Naoto Okamoto, Hiroaki Konishi, Hiroyuki Takahashi, Akimitsu Takagi, Wakao Fukuda, Tadayuki Imanaka, Toshio Kanbe, Shinya Harusawa, Yuko Yoshikawa, Kenichi Yoshikawa, Inorganic Chemistry, 56(2), 802–811 (2017).