作田君(DC1年)が筆頭著者の分子機械に関する総説「ナノの世界からマクロの世界を動かす:見えない分子から巨視的な動きへ」が日本化学会編の、CSJ Current Reviewに掲載されました。これまでの分子機械の研究が分子レベルの(nmスケール)に専ら注目が集まっていたことを紹介し、今後の研究の進むべき道は、nmスケールの分子運動が、非線形相互作用を通して、cm-mスケールの規則運動を引き起こすメカニズムを明らかにし、実空間でそのようなシステムを構築することにあると論じています。獨協医科大学馬籠准教授との共著。

[更新日] 2017.09.13 [カテゴリー] 最新情報

現在再生医療や組織工学の分野において、機能的な細胞組織体を人工的に創成できるような手法の開発が重要な課題となっています。これまで、細胞と細胞を接着させて三次元の組織体(organoid)の構築には、合成ゲルなどの人工的な足場が使われてきましたが、実際の再生医療に用いることはできていませんでした。本研究グループでは、光ピンセット技術と高分子混雑効果を活用することで、デキストラン(天然の水溶性高分子)溶液中で安定した三次元の細胞組織体を構築することのできる新手法を考案し、その研究成果は国際誌Polymerに掲載されました。吉田さん(本年3月修士修了)と辻君(M2)が第1、第2著者、谷口博士( Polish Academy of Sciences)らとの共同研究。

[更新日] 2017.08.03 [カテゴリー] 最新情報

DMSO(Dimethyl Sulfoxide)は、有機物を良く溶かし、水とも混和性の良い溶媒であり、細胞生物学や生化学分野で、水に不溶な物質の溶剤として頻繁に用いられています。細胞にとっても最も重篤な障害であるDNA二本鎖切断に対してのDMSOの保護作用を定量的に評価した論文が、国際誌Sci.Rep.にアクセプトされました。論文では、光やγ線による切断や、凍結による切断を、DNAの一分子計測の手法を活用して、定量的に評価しています。いずれの損傷源であっても、2%の濃度でDMSOの保護作用が最大になるといった、貴重な知見を得ることに成功しています。野田さん(本年3月修士修了)、Ma君(DC2)が第1、第2著者。立命館大、大阪府立大、京大医学(病理)との共同研究。

[更新日] 2017.07.17 [カテゴリー] 最新情報

現在、がんの化学療法で最も良く用いられている薬物の一つのCisplatinに代わり、より治療効果が高くなると期待されている白金複核錯体について、それがDNAの高次構造を緩く凝縮させる効果があることを解明した論文が、国際誌Chem.Phys.Lett.にアクセプトされました。論文では、この高次構造転移が、薬物がある閾値濃度以上で活性が高くなる効果、すなわち、協同効果を引き起こしていることを明らかにしています。清水君(2016年度3月修士修了)が筆頭著者、米田博士(鈴鹿医療大)との共同研究。

[更新日] 2017.04.12 [カテゴリー] 最新情報

細胞にとって最も重篤な作用を及ぼすDNA二本鎖切断が超音波(30 kHz)でどのように引き起こされるのかを,パルス波の超音波照射条件下で定量的に計測した論文が,国際誌ChemPhysChemにアクセプトされました.パルスの幅と間隔を適切にとると,DNA二本鎖損傷を最小化することが可能であることを明らかにしました.窪田さん(昨年度修士修了)が筆頭著者,山下君,渡辺教授(同志社大・超音波研),吉田博士(千葉大),今中教授(立命館大)との共同研究.超音波の医療応用に関しての安全性を確立する上で,有用な研究と考えられる.

[更新日] 2017.02.21 [カテゴリー] 最新情報

次世代の抗がん剤の開発に向けて、その有力な候補として挙げられている物質群の白金複核錯体について、薬物のDNAの高次構造変化に対する作用が、高い抗がん活性の元となっていることを示した研究論文が、国際誌Inorg.Chem.にアクセプトされました。村松君(昨年度修士修了)の行ったDNA一分子計測が論文の柱となっています。米田博士(鈴鹿医療大)、今中教授(立命館大生命)、神戸博士(名古屋大医)らとの共同研究。

[更新日] 2016.12.15 [カテゴリー] 最新情報

100℃近い熱水環境下で生育する好熱菌の体内で産生されている分岐型ポリアミンが、DNAの高次構造に特異的な変化を引き起こすといった新しい知見に関する論文が国際誌J.Chem.Phys.にアクセプトされました:村松君(昨年度修士修了)、清水君(M2)が第1、第2著者。今中教授(立命館)、梅澤博士(名古屋市大)、藤原教授(関西学院)などとの共同研究。

[更新日] 2016.12.08 [カテゴリー] 最新情報

【新刊出版】 細胞は外部環境の経時的変化に応じて自律的に情報処理(演算)を行い、適切に応答することにより生命活動を維持している。私たちの研究室ではGorecky博士(Poland),鶴山教授(京大医)などと共同で、酵素反応が自律的な演算を行うことが可能であることを、新しい理論的なモデルのなかで示してきている。今回の出版は、上野君(MC1)などが、「細胞の自律演算モデル」を単行本の中の分担執筆として一章をまとめたもの。

[更新日] 2016.08.30 [カテゴリー] 最新情報

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