作田君(DC1年)が筆頭著者の分子機械に関する総説「ナノの世界からマクロの世界を動かす:見えない分子から巨視的な動きへ」が日本化学会編の、CSJ Current Reviewに掲載されました。これまでの分子機械の研究が分子レベルの(nmスケール)に専ら注目が集まっていたことを紹介し、今後の研究の進むべき道は、nmスケールの分子運動が、非線形相互作用を通して、cm-mスケールの規則運動を引き起こすメカニズムを明らかにし、実空間でそのようなシステムを構築することにあると論じています。獨協医科大学馬籠准教授との共著。

“ナノの世界からマクロの世界を動かす:見えない分子から巨視的な動きへ”,
Hiroki Sakuta, Nobuyuki Magome, Kenichi Yoshikawa CSJ Current Review 26 分子マシンの科学 「分子の動きとその機能を見る」, 日本化学会 編, 化学同人, p.28-36, 2017年