研究室の最新の研究が雑誌の表紙に

細胞内のゲノムDNAは全長がmm-cm程度と極めて長鎖の高分子であるが、長鎖になることによる分子の特質については不明な点が多く残されています。当研究室では、ゲノムサイズDNAのゆらぎを一分子計測の手法により定量的に調べた結果、環状DNAではゆらぎの緩和時間が線状DNAに比べて一桁程度短くなることを見出した明らかにしました。また、計算機シミュレーションによってこのような傾向が再現された。スケーリング理論を適用することにより、これは、長鎖DNAに現れる特質であることを解明し、その解析画像が、国際誌 The Journal of Chemical Physics の Volume 142 の表紙を飾りました。

  • 雑誌名:The Journal of Chemical Physics
  • 年・巻号:Volume 142, Issue 14, 2015
  • 論文タイトル:Marked difference in conformational fluctuation between giant DNA molecules in circular and linear forms
  • 著者:Takafumi Iwaki, Tomomi Ishido, Ken Hirano, Alexei A. Lazutin, Valentina V. Vasilevskaya, Takahiro Kenmotsu and Kenichi Yoshikawa