病理診断において、定量的な指標となりうる、病態に依存した特徴的なひび割れパターンが組織切片に形成されることを発見しました。がんの病理診断では摘出した組織切片をスライドガラスに貼り付け、光学顕微鏡で観察し診断することが一般的です。しかしながら、顕微鏡像だけでは差異が少なく病理医間で診断が異なるといった問題があります。本研究では、透明で伸縮性のあるウレタンゲルシートに組織切片を接着させることで発生する“ひび割れパターン”を定量的に解析することで、正確な病理診断が可能となります。
以上をまとめたポスター発表が評価され、今回の受賞となりました。