2018年12月15日に東京工科大学 蒲田キャンパスで開催された第28回非線形反応と協同現象研究会において学部3回生の黒田真帆さん(生命医科学部医工学科生命物理研究室)がポスター賞を受賞しました．

細胞内の混雑環境を模擬した実験系として，細胞核に見立てた大球と細胞小器官や細胞質基質に見立てた小球を加振器上に設置された容器内に入れた系を採用し，加振器により大球と小球に熱運動を模擬する鉛直振動を加え，大小球に水平方向の位置ゆらぎを与えた場合，容器の境界条件と球の混雑条件により，球の配置様式にスイッチングが生じることを明らかにしました．細胞内で細胞核が中央に付近に位置することが一般的に知られていますが，本研究で得られた知見は，細胞内の核や細胞質の配置様式メカニズムを解明する手掛かりとなります．