細胞内の空間には、1g中に0.3-0.4gの高分子などを含む混雑した環境となっている。更に、個々の分子は熱揺らぎ、すなわちBrown運動を行っている。このように絶えず揺らぎに晒された混雑環境の簡単な数理モデルを考え、混雑環境のなかで大きなサイズの粒子の局在化を調べた論文が、J.CHem.Phys.にアクセプトされました。面白いことに、大球の硬さに依存して、閉鎖空間の境界に局在する場合と、内部に存在する場合があることを明らかにした研究。核やミトコンドリアなどの小器官が細胞内部に存在する傾向にあることも、このような原理が関係している可能性があると議論。Shew教授(NYCity Univ.)との共同研究。尾田君(本年3月MC修了)が共著者。
[更新日] 2017.10.24 [カテゴリー] 最新情報